開業までの道のり
開業計画書作成編 その1
開業計画書
診療所の開設に際しては、短期・中期の事業計画及び資金収支計画並びに予想収支計画をさまざまな角度から検討して、考えを練って開設を行うことが、開設後の思わぬ出費、予想外のリスクに対処できることにもなり、当初計画の達成率等医院開設の成否を分ける重要な要因にもなります。
開業計画書は、経営理念・経営戦略の策定等により自院のあるべき姿に近づけるためのものであり、自院の進むべき方向性を明らかにするとともに、金融機関から融資を受ける場合や、関業時の家族・スタッフ・患者にドクターの考え方を、アピールするものにもなります。そして、それを実際に具体化して、実現していく数値目標にもなります。開業計画書には次のような項目を網羅して記載します。
開業計画書の主な項目
- 1.計画の概要
(1)立地概要
(2)診療圏概要
(3)事業主及び配偶者略歴
(4)事業主職務略歴
(5)新規医院概要
(6)開業立地略図 - 2.診療圏図
- 3.開業趣意書
- 4.資金計画
- 5.診療収入予想
- 6.3年後予想収支計算における諸経費
- 7.3年後予想収支計算
- 8.5ヵ年計画
- 9.5ヵ年資金収支表
以下、順を追って作成の仕方を詳述していきます。
計画の概要
- (1)立地概要、開設予定地
- (2)診療圏概要(診療圏については、既に解説をしております。)
- (3)事業主及び配偶者略歴
【1】氏名
【2】生年月日
【3】本籍
【4】現住所
【5】学歴
【6】職歴
【7】資格
【8】賞罰 - (4)事業主職務略歴
- (5)新規医院概要
【1】施設名
【2】開設予定地
【3】開設者
【4】施設所有者
【5】診療科目
【6】施設規模(有床か無床か・駐車場収容台数)
【7】休診日
【8】診療時間
【9】1日当たり患者見込み
【10】スタッフ
1) 医師
2) 看護師
3) 事務員
4) 検査師
5) 総務
6) その他