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開業までの道のり 13ページ目

スタッフの募集と採用編 その1

企業もクリニックも人がポイント

"企業は人なり"といわれるように、クリニックも人材次第と言えます。
院長先生を支える医療スタッフいかんでクリニックの運営を大きく左右することになります。慎重な募集と採用に心掛けたいものです。以下にスタッフの募集と採用の流れを示します。

  • 就業規則・給与規定、院内ルール等の決定
  • 募集広告
  • 履歴書送付
  • 履歴書審査
  • 面接立会
  • 採用決定
  • 採用(不採用)決定通知書の送付
  • 採用書類の提出
  • スタッフ初顔合わせ
  • スタッフトレーニング
  • 模擬診察
  • 開院披露
  • オープン
  • 労災・雇用・健康保険・医師国保等の加入

(1)就業規則・給与規定・院内ルール等の決定

就業規則については臨時雇、パートタイマー、嘱託は別途の規則を用意します。通常、本採用の前3ヶ月程の試用期間を設け職員としての適正を判断します。詳細については社会保険労務士の方が支援していますのでご利用いただけます。給与規定については、基本給、諸手当の設定と定期昇給のピッテ(幅)をどの位の金額とするかを検討します。院内ルールについては有休、欠勤、遅刻、早退、外出の事前届出制をルール化し昼食時の外出の可否、当番制居残りなどを取り決めておきましょう。

(2)募集広告

募集広告については職安共同チラシが良く利用されます。前職も考慮し採用の日前3ヶ月~4ヶ月前に広告すると良いでしょう。職種、勤務時間、休診日、給与、社保、退職金制度、地図、採用を担当する院長先生の名前、問合せTEL番号などを記載する。尚、応募締切り日も必ず周知させましょう。

(3)履歴書送付・審査

前もって履歴書はクリニックへ送付してもらい、書類審査を実施します。
この時採用面接には至らない不都合な場合にはその方にはその旨の通知を差上げて下さい。履歴書よりクリニックで質問したい事項などを整理し、面接に備えましょう。

(4)面接立会い

面接については院長先生、院長夫人、院長の親族、コンサルタントなどできる限り多くの立会人のもとで人柄、容姿、言葉使い、経験など当医院に合うかどうかを観察して下さい。筆記試験や論文、適正検査を行うのも良いと思います。
注意したい点はあまり院長先生が多くを語らず応募者に機会を与え意見を述べさせることが大切です。
本日の交通費として気持ち差し上げるのも良いと思います。

(5)採用決定

人選についてはスタッフの年齢構成、経験度合、通勤距離、いわゆる顔立ち、仲間との協調性などを検討し、バランス構成が良いものとなるよう配慮しましょう。院長先生との相性が合うかどうかもポイントになります。結婚している方はお産の可能性や小さなお子さんがいる方は休みの必要性があることが想定されます。看護師、受付事務等若干年齢差をつけることが良いでしょう。



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